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【ダンス初心者さんへ】オーディションと「運」の育て方

🍒 合格の理由、落ちる理由。人生はいつも謎だらけ。


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「オーディションって、上手い人が受かるんでしょ?」

そう聞かれると、私はいつも「うーん…」と首を傾げてしまうのです。だって、本当に上手な子が涙を飲んで、逆に「ギリギリどうかなぁ…」と思っていた子がスルスルッと合格していくのを見てきましたから。



そう、オーディションというのは、不思議なものでございます。

求められているタイプというのがあって、これが毎回違うんですから、困ったものです。まるで、今日の天気予報くらいあてにならない。



「じゃあ、最後は運なのかしら」

と考えたとき、ふと、大谷翔平選手のマンダラチャートを思い出しました。あの、世界のスーパースターが「運」の欄に書いていることが、「挨拶」「ゴミ拾い」ですよ?

それを見た瞬間、「え、私でも今日からできるじゃない!」と、なんだか勝手に心が安らぎました。だって、ゴミ拾いと挨拶なら、今日の名古屋駅の帰り道でできますものね。



🍋 補欠合格の子が教えてくれたこと


今まで、ジャズダンスやテーマパークダンスのオーディションに受かった生徒さんの中には、補欠合格だったり、まさに「ギリギリ」だった子もいます。



これってやっぱり、レッスン以外の日常の心がけが、実は審査員には見えているんじゃないか、と思うのです。



踊りって、本当に正直で。

その人の性格や、どんな練習を真面目に積み重ねてきたか、すべてが体に出てしまう。まるで、お母さんの手料理みたいに、ごまかしがきかないのです。



動画審査だけじゃダメなんです

特に、最近は動画審査が増えましたけれど、振付だけを必死に練習しても、残念ながらダメなのです。


バレエの基礎ができていなかったり、体の使い方が整っていないと、妙なところに力が入って動きが「ガッチャガッチャ」してしまう。自分では力強く踊っているつもりでも、プロのダンサーみたいに「綺麗に見えない」のですね。



ミュージカルダンス(シアターダンス)で必要なリズムの幅も、表現の抑揚も、どうしても細くなってしまう。だって、体が整理整頓されていないんですから。




🍏 ダンスは「才能」の前に、ただの「技術職」だった


「ダンスって、才能がないと無理なんでしょ?」

たまに言われますが、これは大きな誤解です。ダンスは、才能という名の「星」よりも、実は「技術職」に近いです。



子どもの自由帳に描かれた、線からはみ出た赤いリンゴ。それは味があって可愛いけれど、プロの現場で「買います!」とはならないでしょう?



シアターダンスやテーマパークダンスでは、求められているものを的確に表現できる「技術」が必要なのです。



でもね、この「技術」って、とっても面白いことに、生まれつきの才能と違って、初心者でも今日からコツコツ育てられるところなのです。まるで、部屋の片隅で、誰にも気づかれずに育っていく植物みたいに。




🍓 ちょっとはみ出すのも、愛嬌ってことで


とはいえ、世の中って、完璧な人ばかりが愛されるわけではありません。

あの赤いリンゴが、線からはみ出ていたとしても、それはそれで「なんだか愛嬌があるわね」となるのが、私たちの人生です。



むしろ、その「ちょっとズレてるところ」が、その人の魅力だったりする。運もきっと、そんな自然体のところに「ひょい」と寄ってくるのだと思います。




🍵 ダンスは、運を呼び込む「心の体操」


毎日、背筋を伸ばしたり、深く息を吸ったり吐いたり、足を伸ばしたり縮めたり。

これは、自分の体と少しだけ仲直りをする時間。岐阜や三重から名古屋駅、栄、丸の内からスタジオまで来て、体を動かす時間。それだけで、なぜだか心までフワッとゆるんでしまうから不思議です。



「最近なんかツイてないなぁ…」

「自分をちょっと整えたいなぁ」



そんな時こそ、初心者でもジャズダンスはふらっと始めていいものなのです。



上手じゃなくても、人よりはみ出してても、全然大丈夫。ただ「ちょっと踊ってみる」だけで、あなたの「運」の引き出しが、いつの間にか開いているかもしれませんよ。


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劇団四季、東宝、宝塚、音楽座などのミュージカルの舞台やテーマパークダンサーなどに必要なシアターダンステクニックのお話↓


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