シアターダンスにはバレエとジャズの両方のテクニックが必要|「腰で立つってどういう事?」
- iseballet
- 5 日前
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バレエを始めた初心者さんなら、一度は先生にこう言われたことがあるはずです。
「足で立たない。腰で立つ」
言われたとき、つい「え、立つなら足でしょ?」と思ってしまいますが、これは単純な話ではありません。

足だけでなく体全体で立つことの大切さ
バレエは足をたくさん使うイメージがあります。
でも実際は、足は腰から全身につながっている“チームプレーの末っ子”のようなもの。
足だけ頑張らせると、すぐ不機嫌になってしまいます。
体の一部だけに頼ると筋肉が過剰についたり、怪我の原因にもなります。
だから先生は、腰が落ちていると基本に戻るレッスンを丁寧にしてくださいます。
シアターダンスにも共通するポイント
これはバレエだけでなく、シアターダンスにも当てはまります。
シアターダンスにはバレエとジャズの両方のテクニックが必要
ミュージカルダンスやテーマパークダンスも、実はすべてシアターダンス
体全体を使う意識は、初心者でも早いうちから身につけておくと上達が早くなります。
初心者から中級への成長
去年、初心者として名古屋の教室に入った生徒さんがいました。
最初は順番を追うのが精一杯で、音楽の中で“踊るスペース”なんてほとんどありませんでした。
でも一年後、初級を越え、中級に手を伸ばすまでに成長しています。
中級レベルになると、ひとつひとつの動きを意図して選ぶことが必要です。
レッスンでの反応もさまざま:
言った瞬間に「なるほど!」と理解する人
ゆっくりかみ砕くと「あ〜そういうことか」とわかる人
何度言っても体が「え?なに?」と戸惑う人
その違いは才能ではなく、その人のペースや経験の積み重ねなのです。
「腰で立つ」を理解すると世界が変わる
「腰で立つ」という言葉は、聞くほど魔法のよう。
理解するまでには時間がかかりますが、分かった瞬間、世界が少し優しく見えます。
呼吸が楽になり、自然と姿勢も伸びて、足も拗ねなくなります。
小さな気づきの積み重ねがダンスの才能
ダンス初心者さんでも、容姿やセンスだけでなく、小さな気づきの積み重ねで成長できます。
昨日できなかったことが、今日ちょっと分かる。
その“ちょっと”がダンスの上達につながります。
生徒さんの表情を見ていると、こちらまで背筋が伸びます。
今日もまた、誰かが「分かった!」という瞬間を楽しみに、スタジオのドアを開けています。

