初心者ダンス日記IN名古屋|無心にレッスン
- iseballet
- 11月27日
- 読了時間: 4分

今、あなたがしている勉強や仕事を
「命がけでやってる?」
なんて聞かれたら、ちょっとドキッとしますよね。
名古屋でも、ダンスでも、仕事でも、資格の勉強でも、
「一生懸命やってるのに、全然結果が出ない…」
そんな気持ちになることってありませんか?
それ、もしかしたら
“一生懸命の定義”がズレているだけ
なのかもしれません。
私が通う名古屋のバレエスタジオには、
90歳を超えても現役で指導を続ける「伊勢先生」という大先生がいます。
疎開も空襲も経験した“本物の昭和の生き残り”のような方です。
その先生がよく言う言葉があります。
1. 「命をかけて必死に頑張る」ってどういうこと?
レッスン中、先生は突然こう言いました。
「プロは自分の体がお金でしょ?」
「自分の体を通して“おおっ”って感動させるのが仕事なの。」
名古屋のスタジオ全体が一瞬で静まり返るほど、重い言葉でした。
続けて、こうも言いました。
「誰かに感動してもらうには、人の何倍も努力するしかないよ。」
「それができないならムリ。」
正直、刀でスパッと切られたような一言です。
でも職業をダンスに限らず置き換えると、めちゃくちゃ分かりやすいんです。
・営業職なら → 話術・気配り
・クリエイターなら → 発想力・技術
・学生なら → 集中力・知識の吸収力
自分の核となる“武器”を磨き続けるのが、プロ。
そして、その武器を“命がけ”で磨いているか?と問われると…
「いや、一応頑張ってるけど…そこまで言われると…」
と、誰だって思いますよね。
でも伊勢先生は、90年以上生きてきた人生すべてでこう言うんです。
「気持ちが入ってないと伝わらない。魂が入ってないと響かないの。」
今の時代、“必死”って概念そのものが薄れてしまっているからこそ、
あえて先生はそこを突き詰めてくるんだと思います。
1-2. 「一生懸命の形だけ」になっていない?
さらに刺さる一言。
「一生懸命の“形”はやってるの。
でも、必死こいてやってないの。」
これは行動量を否定しているわけではありません。
□ スタジオに来る
□ ノートを広げる
□ 長時間机に向かう
──これ、全部“形だけ”で終われてしまうから。
本当に必要なのは、
✔ 思考の質
✔ 集中力
✔ その瞬間の“覚悟”
名古屋のカフェで受験勉強をしてても、
仕事の資料作りをしてても、
ただ「やってる風」の状態は意外と多いものです。
でも“覚悟”って、そんな重苦しいものじゃなくて、
「好きなものに没頭するときの無心さ」
あの集中に近いんだと思います。
2. じゃあ、なぜ「基本」が命より大事なの?
先生の言葉に空気が変わったあと、
生徒たちは目の色を変えてレッスンを再開しました。
内容は驚くほどシンプル。基本中の基本。
でもその指導が細かい。
・手の位置
・重心の1cm
・身体のクセ
もう動くたびに修正が飛びます。
2-1. プロの技は“えげつない基本”から生まれる
基本の精度が高いと、
体が無意識に正しい動きを選べるようになります。
重心のズレなんて、小さなクセに見えるけど、
プロの現場では
「不安定」「雑」
として一発で見抜かれます。
だからこそ、
✔ 華やかなテクニック
=「地味すぎる基本」の上にしか成り立たない。
名古屋のダンススタジオでも、
本当に上手い人ほど、基本に戻ります。
2-2. 稽古場に広がる「静かな熱気」
誰も喋らないのに、空気が熱い。
叫ばないのに、場が静かに燃えている。
プロの現場ってこうなんだろうな、と感じました。
個人の“覚悟”が
周りの空気まで変える。
これが本気のエネルギー。
■ 結論:「ポーズ」ではなく「生き様」が人を動かす
活躍している卒業生が言ったそうです。
「伊勢先生の厳しさに耐えれたら、世界中どこでもやってける。」
厳しさがあとで“感謝”になるのは、
その人を強くするための言葉だから。
そして最後に、
私がここで一番心を掴まれた言葉を。
「ポーズじゃないの。生き様なの。立ってるだけで分かる。」
結局、
技術はあとから崩れても、
生き様は崩れません。
本気で努力する姿勢、
日々の積み重ね、
諦めない心、
どんな人生を歩んできたか──
すべてが「佇まい」として滲み出ます。
あなたの“一生懸命”も、
きっと誰かの心を動かす「生き方」になるはず。
名古屋で頑張ってるあなたへ。
あなたの努力は、必ずどこかでちゃんと届きます。

